02 お父さんってば
更新日:2025年3月6日
ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第2号のテーマは「家族!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第2号(冊子印刷用)
02 お父さんったら
『キネマの神様』 原田 マハ/著 文藝春秋 2008.12
歩は、17年間勤めた会社に辞表を出した。その直後、母からの電話で父の入院を知る。そして、父の「ドデかい借金」もみつかる。行方不明になったり、ギャンブルに懲りない父と、娘である歩も、ともに一番の趣味は映画。その映画を介して、壊れそうな家族と閉館間近の名画座「テアトル銀幕」の物語。人のつながりと人の気持ちが何かを動かす。“キネマの神様”はいるのか?(刈谷市中央図書館 大熊猫)
『パパとムスメの7日間』 五十嵐 貴久/著 朝日新聞社 2006.10
ある日突然、パパとムスメの中身が入れ替わっちゃった!?パパは女子高生に、ムスメの小梅は47歳のおじさんに…。最初は何が起きたのかさっぱりわからなかったふたり。でも、この状況をどう説明しても誰にも理解してもらえそうにないので、とりあえず普段の生活をしてみることに。会社や学校に行って大丈夫なの!?ってか、お風呂やトイレはどうするの!?ドタバタ感がおもしろくて、さっと読めちゃうよ☆でも、自分がそうなったら絶対困る…(-_-;)(岡崎市立中央図書館 落花生)
『娘に語るお父さんの歴史』 重松 清/著 筑摩書房 2006.2
父親が嫌い!!家族円満??…あり得ない!!そう思ってる君。それは何故なんだろうね?やっぱり生きてきた時代の違いでしょー…って。でも何だか漠然としてるよね。この本は、君達の父親世代が過ごした幼年期から青年期をただ懐かしい思い出話としてではなく、一つの歴史書として客観的に書かれています。どのようにして今の父親世代の大人たちが出来上がったか(笑)わかってもらえたらいいなあ…。(刈谷市中央図書館 MI)
『お父さんがキモい理由を説明するね』 中山 順司/著 泰文堂 2014.5
中学生の娘に「キモい」といわれるお父さん。思春期だからといってジッと耐える?いいえ、このお父さんは違います。キモいと言われる事に納得がいきません。納得がいかないので話し合うのです。ガチでトークするのです。さて、結果はいかに?!これは、三か月に及んで、父と娘が、様々なテーマをゆるく、気負わず、でも真面目に話しあった実録であり、お父さんだけでなく、お母さんやおじいちゃんも巻き込んでの三世代家族討論会の記録です。インターネットの人気コラムの待望の書籍化、ぜひ手にとってみてください☆(安城市中央図書館 滝川)
『オレンジガール』 ヨースタイン・ゴルデル/著、猪苗代 英徳/訳 日本放送出版協会 2003.10
ある日15歳のゲオルグのもとに、突然1通の手紙が届く。その手紙は、なんと10年以上も前に死んでしまった父親からのものだった。「ドキドキするはなしをしよう」そうはじまる父の長い手紙には、家族への思いと、会うこともできない大人になった息子へのメッセージ、そしてオレンジガールとの物語がつづられていた。(田原市渥美図書館 すぎ)