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01 推し本

ティーンのためのAichi Librarians' Choice
alc  あるく


うちわ

愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第12号のテーマは推し!
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会

PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第12号(冊子印刷用)

01 推し本 

うちわ 『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』 かまど,みくのしん/著 大和書房 2024.8

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今回は「推し」がテーマということで、私のR6年度イチオシの本を紹介します。
この本はもともとネット記事だったので、それがバズっていたのをご覧になったかたもいらっしゃると思います。
これを読んで私は、読書がいかに自由なものかを思い出し、他人にも、自分にも強制されることなく、感じるままに読みたいものを読めばいいという原点に立ち返ることができた気がします。
『変な家』の雨穴さんの書き下ろしもあるので、興味を持ったかたはぜひ。 

(岡崎市立中央図書館 落花生2号)

うちわ 『かんばんのないコーヒーや』 かめおかあきこ/著 ほるぷ出版 2024.5

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森で古本屋を営むオオカミくんは、どんぐりコーヒー(自家製)がお気に入りで、お客さんにもふるまいます。ある日、どんぐりを焼く香りに誘われて入ったコーヒー屋。くまマスターが作るコーヒーに衝撃を受け、その味を極めようと教えを乞いますが、断られます。オオカミくんは諦めず、自分で研究し、コーヒー屋にも通い、古本屋も閉めて極めようとします…努力家のオオカミくんもさることながら、職人気質の“くまマスター”が醸し出す、渋い佇まいも一押し(推し)です!

(名古屋市中村図書館 るんくる)

うちわ 『カラフル』 森 絵都/著 理論社 1998.7

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「おめでとうございます、抽選にあたりました!」と僕の前に現れたのは、天使のプラプラ。前世で犯した罪を思い出すために、服薬自殺をした少年、小林真の魂になりホームステイすることに。最初は、恵まれた家に来たと思っていましたが、だんだんと真を取り巻く人の醜さに気づき、嫌気がしてきます。しかし、少しずつ誤解がとけ、自分の犯した罪と向き合うことに。犯した罪とは何か。子どもの頃に読んでとても印象に残っている本で、私の「推し本」です!

(田原市中央図書館 くまたろう)

うちわ『トム・ゴードンに恋した少女』 スティーブン・キング/著,池田 真紀子/訳 河出書房新社 2024.10

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おしっこしたかっただけなのに・・・。ハイキングで道をはずれ森に迷い込んだ9歳のトリシア。そこから始まる過酷なサバイバルでよりそってくれるのは、年中けんかしているママとお兄ちゃんでもなければ遠くに住むパパでもない。大好きな野球選手のトム・ゴードンだけだった。虫や腹痛や飢えと戦い、追ってくる「何か」におびえながらトムの静かな声をささえに彼女は進む。ハラハラドキドキの展開から余韻の残るラストまで、シンプルなストーリーがここまで胸アツになるとは予想もできないでしょう。

(名古屋市東図書館 Y・O)

うちわ『バムとケロのにちようび』 島田 ゆか/著 文渓堂 1994.9

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バムケロは今年で30周年です。おめでとうございます。表紙から裏表紙まで描いてあるもの全てが愛おしい絵本です。ぬいぐるみやカレンダーなどのグッズが今でも発売されていて、推し活がはかどります。ページを開くと、よく絵本を読んでくれた祖母の声がきこえてくるような思い出の絵本です。家具や小物、食器などデザインが細かく描かれていて見ているだけでも飽きないです。1ページに何分かけても良いので隅々まで見てください!

(豊田市中央図書館 おじぎちゃん)

うちわ『レーエンデ国物語』 多崎 礼/著 講談社 2023.6

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聖イジョルニ帝国の異郷の地レーエンデ。ここでは満月の夜に「銀呪病」に冒されるという。騎士団長ヘクトルとその娘で「天満月の乙女」ユリアはこの地に足を踏み入れ、天涯孤独の射手トリスタンと出会うー。
ページをめくる手が止められなくて、でも読み終えてしまうのがもったいなくて…!神秘の呪い、譲れない信念、守りたい大切な人…あなたはどの人物とともに物語を歩みますか?繰り返し読みたくなる珠玉のファンタジー、激推しです。

(名古屋市鶴舞中央図書館 満月)

うちわ『コウペンちゃんとまなぶ世界の名画』 るるてあ/イラスト,稲庭 彩和子/監修・著,鮫島 圭代/著 KADOKAWA 2021.9

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日常のほんの些細な出来事も「えらーい!」と全力で褒めてくれるコウペンちゃん。これはコウペンちゃんと一緒に名画を楽しむための本です。「今日もがんばるあなたを応援してくれる名画」や「おひさまみたいなやさしい気持ちになれる名画」など、元気になれる作品がまとめられています。好きなページから読んでみてください。コウペンちゃんたちが名画を見て感じたことを自由に伝えてくれています。

(田原市中央図書館 玄米)

うちわ『星が人を愛すことなかれ』 斜線堂 有紀/著 集英社 2024.8

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推しといえば、アイドル!煌めくステージに立つアイドルたち。そんな彼女たちを取り巻く鬼気迫るほどの恋愛模様と、地続きにある人生をテーマにした短編集です。お世辞にもきれいとは言えない妬み嫉みを赤裸々に描くさまは、読んでいて苦しいほど。それでも、まさに星のように、ごうごうと命を燃やして光る彼女たちから目が離せません。
推し文化が浸透したこの時代だからこそ生まれ、この時代だからこそ読んでほしい恋愛小説です。

(刈谷市中央図書館 RRR)

うちわ『風が強く吹いている』 三浦 しをん/著 新潮社 2006.9

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お正月に行われている箱根駅伝。みなさんは見たことがありますか?私はこの作品と出会うまで、駅伝についての知識も興味もまったくありませんでした。ですが、この本を読んでからは、毎年箱根駅伝を見るのが正月の楽しみになっています。駅伝に賭ける大学生たちや、それを支える人々のバックグラウンドを思い、胸が熱くなります。
読んだらきっとあなたも、来年のお正月は駅伝を見たくなると思います。

(愛知県図書館 pom)