03 私の「推し」ジャンル
更新日:2025年3月6日
ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第12号のテーマは「推し!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第12号(冊子印刷用)
03 私の「推し」ジャンル
『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』 ペーター・ヴォールレーベン/著,長谷川 圭/訳 早川書房 2017.5
心や体が疲れた時、独りで考えたい時など、山や公園、森へ出かける。樹木達の下に居続けることにハマっている。何故、彼らの中にいると心地良く、癒されるのだろう。最近、この本を読んでその理由が分かった。世界的にベストセラーになった本だ。彼らは、その場に動かずただ突っ立っているだけではない。彼らは、子を産み、育て、驚くべき方法でネットワークを作り、その完璧なネットワークを駆使し、会話し、情報交換を行い、危険を共有し、助け合い(異種の木さえも)日々を生き生きと生きている。彼らは、愛情、知恵、思いやり、逞しさを、そして人間以上に尊い心を持っている。君も彼らの中にでかけてみて欲しい。きっと心が癒され、元気を貰うはずだ。
(刈谷市中央図書館 みーちゃん)
『日本の武将超図鑑』 川口 素生/監修 あかね書房 2022.1
武将好きにはたまらない図鑑が登場!有名武将50名が簡潔にわかりやすくまとめてあり、イラストも勇ましかったり可愛かったり、性格がよくあらわされていて楽しい!武将たちの生い立ちや実績はもちろん、家紋の解説やゆかりの人物も興味深い。日本の歴史を変えた大合戦が再現されているのも嬉しい。「今を生きるキミたちへ!」は必読しよう。武将の生き方や考え方がきっと皆への良いアドバイスになるだろう。本当にずっと見ていられる!
(あま市美和図書館 あめちゃん)
『生活はクラシック音楽でできている』 渋谷 ゆう子/著 笠間書院 2024.1
NO MUSIC NO LIFE
気分転換やBGMになくてはならない音楽(本を読むときは必須!)音楽は生活の中に入り込み、クラシックに限らず、ロックやジャズ、JPOPは様々なシーンで流れてます。この本はクラシックに特化しています。日常になじんだ名曲を、作曲家の人生とリンクさせ、使用されたCMや映画果ては家電のメロディまで面白可笑しく解説してあり、プチ知識としてストックしてはいかがでしょう。QRコード付きなので音楽を流しながら読み進めると楽しいですよ。私はYouTubeを見ながら楽しみました。クラシック音楽に興味ある方もない方も読んで(聴いて)みてね。
(あま市美和図書館 Bamusemama)
『マリー・アントワネットの日記1・2』 吉川 トリコ/著 新潮社 2018.8
私の「推し」の話を聞いてください…マリー・アントワネット様のことをッ!この作品のマリー様は悩み苦しみながらも、一生懸命生きたツヨツヨな女の子として描かれています。この日記を読むと、14歳で繰り上がり婚姻したマリー様、いやトワネットちゃんのアウェイなフランスで送る日々に共感し応援してしまうこと間違いなし。作中トワネットちゃんの「推し」は、ルイ16世(夫)。彼女の「推し」話もどうかお楽しみに。
(刈谷市中央図書館 最推しはアン・ブーリンとか言ったら、
怒られますかしら。)
『仏果を得ず』 三浦 しをん/著 双葉社 2007.11
ここ10年程、文楽にはまっています。文楽-人形浄瑠璃を知っていますか?人形を操り、義太夫の語りと三味線で演じられる日本の伝統芸能にして世界遺産。年寄り臭い?それなら、この『仏果を得ず』、読んでみてください。若い太夫と三味線ひきの奮闘が軽快な筆致で描かれています。恋あり、情熱あり、成長あり…まさに「青春」!同じ著者の「あやつられ文楽鑑賞」を合わせて読むと、文楽の世界がぐっと身近になりますよ。
(武豊町立図書館 ぴっぴ)
『とりかえばや物語(21世紀版少年少女古典文学館8)』 田辺 聖子/[訳]著 講談社 2009.12
古典って面白い!
私が古典推しになったきっかけの本です。
平安時代末期に成立したこの物語。主人公は活発で人懐っこい姫君と内気で人見知りする若君の兄妹。双子のようにそっくりな二人は、性別を入れ替え、正体を隠して生活している。二人の父は「とりかえばや」(二人をとりかえたい)と嘆くが…
今でいう「男装の麗人」と「男の娘」が主人公の物語を、千年前に書いた人がいたなんて!と初めて読んだときは驚きました。古典って意味わからないし古臭い!という思い込みをぶち壊されるかも?
(豊明市立図書館 なな)