03 宇宙 〔そら〕 (理系)vs 大地 〔りく〕 (文系)
更新日:2025年3月6日
ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第6号のテーマは「理系!vs 文系!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第6号(冊子印刷用)
03 宇宙 〔そら〕 (理系) vs 大地 〔りく〕 (文系)
『太陽系観光旅行読本 おすすめスポット&知っておきたいサイエンス』 オリヴィア・コスキー,ジェイナ・グルセヴィッチ/著,露久保 由美子/訳 原書房 2018.2
さあ、太陽系の惑星へ観光旅行に出かけよう!
夢物語では? と思うことなかれ。テクノロジーの驚異的な前進はとどまることを知らないのですから!
正真正銘の“宇宙旅行代理店”が提案するのは、太陽系惑星のおすすめスポット。火星でのロッククライミングや、土星でのスカイダイビングなどのアクティビティも盛りだくさんです。
まずは旅の準備からはじめましょう。そう。最初の1歩はこの本を読むことです。
(碧南市民図書館 青)
『はやぶさ、そうまでして君は 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』 川口 淳一郎/著 宝島社 2010.12
数々のトラブルによって帰還が絶望視されながらも、それを乗り越えてきた小惑星探査機・初代「はやぶさ」の7年60億キロにわたる苦難の旅。この本では、そのプロジェクトの始めから終わりまでがわかりやすく語られています。関係者の諦めない努力と、ただの機械であるはずなのにそれに“健気に”応える満身創痍のはやぶさ。大気圏再突入で燃え尽きる前に「最後にはやぶさに自分の目で故郷を見せてあげたい」と予定外に撮影させた地球の写真は、涙なしには見られません。
はやぶさ“本人”が語る『はやぶさ君の冒険日誌』もおすすめです。
(愛知県図書館 ほー)
『百年後、ぼくらはここにいないけど』 長江 優子/著 講談社 2016.7
渋谷にある中学校の地理歴史部。それまで目的らしいものもなくまったりと活動していたその部に、新しい顧問がついた。
やる気に満ちた顧問と部長によって、学習発表会での展示のため、100年前の渋谷のジオラマを作ることになったチレキ。時間がない、お金もないという状況のなか、それぞれの想いを抱えて、止まったりぶつかったりしながら、5人はジオラマの完成を目指す。
(津島市立図書館 ★)
『地名の楽しみ』 今尾 恵介/著 筑摩書房 2016.1
皆さんは地元の地名の由来を知っていますか? 合併や開発で味気ない合成地名やイメージ優先の地名になってしまったり、「この地名は危ない土地」といった無責任な情報が流れたり…。「キラキラネーム」ならぬ「キラキラ地名」も増えているとのことですが、「過去への道標」とも言われる地名は「子孫たちに引き継いでいくもの」。そんな「無形文化財にして日用品」な地名をめぐる複雑で奥深く豊かな世界に触れられる本です。
(愛知県図書館 ちー)