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05 生き様にゾクゾク

ティーンのためのAichi Librarians' Choice
A・L・C  あるく


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愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第13号のテーマは推し!
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会

PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第13号(冊子印刷用)

05 生き様にゾクゾク

星.jpg 大坂城炎上徳川・豊臣の最終決戦 小西 聖一/著,中山 けーしょー/絵 理論社 2022.12

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豊臣秀吉が築いた大坂城は魅力的な城の1つだが、そこには悲しい戦いの物語がある。徳川と豊臣の最後の戦い「大坂夏の陣」で大坂城は炎上し、豊臣秀頼と母の淀君、その家来たちは自害。豊臣家は滅んだのだ。秀吉が天下人となる時代から秀頼の最期までがわかりやすい物語で書かれていて、歴史を知らなくても読み進めることができる。徳川家康のたぬきぶり、家来の真田幸村の勇ましさに震え、豊臣のその後に涙で震える。喜怒哀楽が伝わる挿絵もよい!

(あま市美和図書館 あめちゃん)

星.jpg 剣と紅 高殿 円/著 文藝春秋 2012.11

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乱世を生きた女性・井伊直虎。その生涯を描いた小説です。彼女が己の名前や性別を偽ってまで守りたかったのは大切な人たちの笑顔と、彼らの居場所…
戦乱の世を女性が独り立ちして生きるということは明かりも何もない隘路(あいろ)を歩くようなものです。一歩間違えれば一族滅亡の危機の中、直虎がつかみ取った未来は太平な世への道標でした。
姫として生まれながら唇に紅も刷(は)かず、直虎が握ったのは言葉の刃。
彼女の強く美しい生き様に“震え”ます!

(愛知県図書館 さーびすえりあ)

星.jpg シャクルトンの大漂流ウィリアム・グリル/著,千葉 茂樹/訳 岩波書店 2016.10

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1914年、イギリスの冒険家シャクルトンは南極横断を目指す。船長をはじめ、船医のほかに地質学者や写真家など26名の隊員たちと、69頭の探検用の犬とともに、シャクルトンはエンデュアランス号に乗り、南極大陸へ向かった。しかし、流氷帯に取り残され沈没してしまう。沈没した船から、救命ボートや食料、燃料を回収した隊員たちは、ヒョウアザラシの胃内の未消化の魚を食料にしたり、ボートをひっくり返してテント代わりにしたり、本好きなシャクルトンは、詩を朗読して隊員たちの士気を高めた。
氷の世界から陸地を目指しながら、凍傷になって体力を消耗した隊員たち、仲間だった犬を射殺しなければならないなど、壮絶なノンフィクション。柔らかな色使いや、温かみのあるイラストからかけ離れた、過酷な冒険を描いている。

(名古屋市西図書館 りく)

星.jpg2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 瀧本 哲史/著 星海社 2020.4

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図書館に勤めているので、基本的に本は借りて読んでいます。そんな私が震えるほど感動し、購入して、知人にも推しまくったのがこの本です。
2012年に東大で行われた「伝説の講義」がまとめられています。
全編、若い人へのメッセージ。その一言一言に圧倒されます。ぜひぜひ受け取って、考えてほしい。
タイトルにあるように再会を誓いますが、著者は惜しくも2019年帰らぬ人に…。震えます。

(武豊町立図書館 ぴっぴ)

星.jpg紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場 佐々 涼子/著 早川書房 2014.6

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東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場。日本の印刷を支える紙を製造してきた工場は壊滅状態。メインの抄紙機(しょうしき)を半年で動かす、と宣言した工場長の発揮したリーダーシップとやり遂げた技術者たち。臨場感あふれる描写は、さすがノンフィクションの名手!胸が震えるエピソードたくさんです。メインの抄紙機が復旧すると、各出版社は紙を発注して応援したとか。おまけで本の紙の知識が増えます。

(愛知県図書館 cotton100%)